犬種別、車イス橋渡しの特徴(ダックス編)

車イスの橋渡しの中で様々なデータが蓄積されたので、ここで犬種別の車イス橋渡
しの特徴をランダムに説明していきたいと思います。第一弾は『Mダックス』です。
実はこの犬種で車イスの橋渡しが比較的多いのが5才と若い年齢でのケースです。
そして、圧倒的にヘルニアでのものです。この辺りは獣医さんに聞かないと分から
ない部分ですが、弊社の場合は若年も多いです。その次には、ヘルニアの『再発』
で車イスのお問い合わせが来るケース。年齢は10才でのデータが最も多いですね。
ただ、まだまだ、精神的にも肉体的にも元気なダックスが多い印象です。車イスも
そつなくこなします笑。次に13才、老犬の域に入ってきている場合で比較的に多い
のが、散歩時に人から『足どうしたの?』と言われて気がつくというケース。でも
、犬種的な特徴なのか?精神的にダックスはタフな性格が多く、車イスも練習なし
にスイスイ操れる場合はほとんどです。そして、15才以降は、車イスが合えば、練
習にて歩ける場合が多いです。ただ、この頃を境に目が不自由になっていたりする
ことも多く、そういう場合は、各々の性格により車イスを怖がり受け付けないこと
がありますので、その場合は飼い主さんの考えが重要になってきます。時間をかけ
て慣れさせるなど工夫も必要になってきますが、一日中、寝たきりなるよりも、適
度な運動はやはり必要かと思います。併せて、重要なのが、この頃になると、飼い
主さんの労力も大変大きいものになっていることがほとんどなので、そういう、人
間の労力を減らすためにどう使っていくか?を、考えていくのが理想です。『歩き
たいけど歩けない』という心と身体のギャップが出てくるので、立てる状態や、気
分転換をできる状態を作ってあげるのが理想です。ただ、そのために、夜中に何度
も起こされ、抱っこして外に出て、、、、という飼い主さんがほとんどですが、そ
のために車イス、4輪、立位保持機、あるいはカート等を使う工夫をすると飼い主
さんの労力も飛躍的に減るかと思います。また、車イスを使い圧迫排尿が自力排泄
ができるようになるダックスが多い傾向です。体重に関しては4キロ〜5キロの場合
が最もスムーズでいきなり走れるダックスも多く、それ以上だと車イスも既製品に
手を入れる調整が必要な場合もあります。そして、10キロ以上の場合はスタンダー
ドダックスも含め中型犬で合わせる場合もありますので、その場合は必ずご確認を。
総じてダックスは車イスのフィッティング等ではスムーズにいく犬種でもあります。