犬種別、車イス橋渡しの特徴(コーギー編)

今現在、北海道の車イスにおけるフィッティングの7〜8割はコーギーです。
年齢は10才13才が最も多く、歩けない主な原因はDMとなります。13才
近くの年齢ではDMとは言え、どちらかと言うと加齢のほうが強い印象です。

コーギーに関しては身体の大きさ、長さ、骨量、体重などが、各々で大きく違い、
とても苦労するケースが多いです。最大で20キロのコーギーに会いましたが、その
ときは大型犬用のものを使用したほどです。また、性別、性格による違いが大きい
のも特徴で、メスのほうが勝気のせいか?車イスになれるのも早いです。オスは割
と最初は落ち込んでいるパターンが多いですね笑。また、歩けない状況が長く、常
に前足で移動している場合は引きずっている部分の皮膚がただれていたりと別の理
由で通院しているケースが多いので、早めに車イスに合わせてみるのが吉と出る犬
種です。逆に車イスを車イスとしてつかえない場合の特徴は、首がすでに落ちてい
る場合です。具体的な理由としては、首が落ちていると、それと同時に前足も突っ
張り気味になり2輪に乗せると常時フセの体制になるためです。その場合は4輪にす
ることも可能ですが、『歩く』という本来の目的が完全にはクリアできないため、
4輪にする場合は立位保持目的に使用する、筋力低下を防ぐなど、夜泣き防止に使う
など、割り切った使用方法になります。極論ですが、コーギーに関しては、明確な
意思があるうちに車イスを用意しておくぐらいの準備が必要なのかもしれません。